5F分析①市場競争

今回のシリーズは、5F分析です。 まずは市場環境から考察していきます。 この事業はFIT法で守られているため、実質的に競合がいません。仮に隣に発電所ができても、競合になりません。例えば、不動産投資の場合だと、自分が中古の1棟アパートを持っていたと…

外部環境分析(PEST)まとめ ~絶好の参入チャンス~

これまで見てきた通り、外部環境分析では、①政治 〇 ②経済 〇 ③社会 〇 ④技術 〇ということになります。このようにすべての面において良好ということはあまりありません。例えば、政治面はチャンスだが、経済環境がよくないというように、判断に迷うケースが…

技術分析③ ~再エネを主力電源に押し上げるのは蓄電池技術~

再エネの普及がむずかしいのは、不安定電源だからです。電力は需要と供給のバランスをとる必要があります。太陽光発電は夜は発電しませんし、風力は風がなければ発電しません。その調整弁になっているのが火力発電です。しかし火力発電も大型のタービンを回…

技術分析② ~過積載を支えるパワコンがもたらすもの~

パワコンについては、3年前で変換効率が95~96%が主流でした。今は98%という高効率のパワコンも出てきました。しかし3%程度ですし、技術としてはサチレーションを起こしていると思います。業者の方によると、パワコンもどんどん価格下落しているそうです。 ま…

技術分析① ~技術革新がもたらす恩恵~

太陽光発電所は、大きく分けると、発電する太陽電池と直流から交流に変えるパワーコンディショナー(通称、パワコン)の二つから成り立っています。私が技術面でもう一つ注目しているのは蓄電池です。まだ低圧、高圧の発電所に蓄電池が普及段階ではありませ…

社会分析② ~投資家(資本)も銀行(負債)も環境重視~

投資側でいえば「ESG投資」すなわち、環境、社会、ガバナンスを重視し、投資することです。すなわち環境などESGやSDGsに取り組まない企業には投資をしないということになります。ESGを重視した投資信託の販売が好調です。また機関投資家だけではなく企業年金…

社会分析① ~気候変動からCO2削減が世界の潮流に~

環境に対する関心はますます高まり、全世界的に地球温暖化対策に向かっています。 古くは1970年代ローマクラブが「成長の限界」を発表し、「人口増加や環境汚染などの現在の傾向が続けば、100年以内に地球上の成長は限界に達する」と警鐘を鳴らしました。200…

経済分析② ~属性が高いアラフィフは資金調達が有利~

お金を借りるときに、初めて「属性」という言葉を聞きました。太陽光業者の方が「属性が高い」「属性が低い」ということをしきりに気にされるのです。属性は単に年収だけではなく、年齢や、その方が抱える負債額の合計で総合的に判断されるようです。裏事情…

経済分析① ~アベノミクスでカネ余りとマイナス金利に~

2012年に第2次安倍政権が誕生し、アベノミクスの3本の矢が放たれました。第1の矢は金融緩和、第2は財政出動、第3は成長戦略です。成功か失敗だったかは置いておきますが、事実として一番インパクトがあったのは大規模金融緩和だったのではないでしょうか。経…

政治分析③ ~FITの廃止や条例で不利にならないか?

FIT制度が数年後廃止になるのではないか、また既存発電所でもFIT単価を下げるようなことがあるのではないかとも考えました。実際にスペインではFIT制度を突然やめてしまったようです。もし日本でそんなことが起きたら、大混乱をきたすでしょう。投資家が魅力…

政治分析② 第5次エネルギー計画で、再エネを主力電源に!

次に注目したいのは、第5次エネルギー計画です。この計画で初めて電源における再エネ比率の目標が掲げられました。政府は2030年までに再エネ比率を2017年の16%から22~24%に引き上げると国際社会に宣言したのです。欧州と違い、日本は安定的に風が吹かないの…

政治分析① ~国が再エネ参入にインセンティブ~

再エネビジネスの特徴はなんといってもFIT(固定価格買取制度)法にあります。簡単に言うと、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が20年間、同価格で買い取ることを国が義務付ける制度です。20年間決められた価格で買い取りをしてくれるというのは…

マクロ環境分析をして事業性を評価する

太陽光販売業者さんの営業は、言葉巧みに分譲型太陽光発電所を勧めます。確かにお話を聞くと、こんなに魅力的な投資はないように思います。うまい話ほど疑わねばなりません。きっとどこかに嘘が潜んでいるに違いない…。 環境分野の事業というのは初めての経…

太陽光か風力か?

再生可能エネルビー事業を調べ始めたのは2017年の12月頃でした。投資家目線でいえば、「すでに太陽光バブルがはじけて魅力が薄れ、これからは風力発電だ」という雰囲気がありました。中国企業の参入も多く、太陽光業者もこぞって風力に参入していました。展…

個人事業としてのリスクを考える

脱原発、温室効果ガスの削減、貿易赤字の解消、エネルギー安全保障対策など、様々な社会課題をクリアできる再生可能エネルギー事業ですが、資金をあまりもっておらずローンを抱えたサラリーマンが参入するとなると、どうしても不安が募ります。もう50代半ば…

貿易と安全保障で国に貢献できる事業

東日本大震災後、当時の民主党政権は原発を止めました。しかし電気は必要なので、電力会社は、火力発電所を増設しました。火力発電所の燃料は主に石炭とLNGになります。日本は大量の石炭とLNGを輸入せねばなりません。日本での需要が増えたせいかどうかはわ…

社会と事業の関係性

リーマン・ショックの後、世界経済は急速に落ち込み、産業が停止したため、多くの雇用が失われました。資本主義についての是非がずいぶん議論されました。儲かることが目的化してしまうと、暴走が止まらなくなり、逆に人を不幸にするようになります。 一方で…

東日本大震災の復興ボランティアを経験して

環境教育プログラムが終了した後、東日本大震災が起きました。今さら説明する必要はありませんが、フクシマでの原発事故の悲惨な状況を契機に日本の世論は脱原発、再生可能エネルギー導入に大きく舵が切られました。 しばらくして、勤務先で東北復興支援の取…

原爆反対の世代

小学生の頃、少年ジャンプに「はだしのゲン」という漫画が連載されていました。広島の原爆投下後の広島の人たちの生活を描いたものでした。高度経済成長時に東京で生まれた私にとっては、あまり身近ではありませんでしたが、子供心に原爆の恐ろしさを感ぜず…

環境問題に興味をもったきっかけ

40歳代まではサラリーマン生活も順調にいき、50歳に近づくにつれて、自分のことばかりではなく、社会のお役に立てることを少しでもしたいという気持ちが徐々に膨らんできました。 私自身は阪神淡路大震災で被災し、多くの方に援助いただいた記憶が鮮明に残っ…

「税金をコントロールする」という意識の芽生え

サラリーマンにとって40代後半から50歳代が人生のうちで最も収入が高い時期ですが、同時に税金の負担もかなり多い方が多いのではないでしょうか。しかし、厚生年金、社会保険に加え、住宅ローンや子供の教育費を払うと、思いのほか少ししか残らないのです。…

発電事業がモチベーションアップに

50歳ぐらいになるとサラリーマン人生の先行きが、なんとなく見えてきます。銀行に就職した友人、赤、青、緑で多少の違いはありますが、いずれも50代前半で退職しています。子会社に行ければラッキーで、取引先に行くこともあります。いきなり給料が半分にな…

労働資本と金融資本

30~40代の方が、脱サラして経済的自由を手に入れるために投資にのめり込まれています。それはそれでご本人の意思であり、人生なので否定するものではありませんが、正直、あまり良い傾向だと思っていません。 資本には労働資本と金融資本があります。このバ…

多くの方が再生可能エネルギーの担い手に

金光陽太です。 自身の再生可能エネルギー投資を通じて、多くの方が太陽光発電所を所有していただけるとよいなと思います。 分譲の発電所を購入する場合、資本主義の世の中ですので、キャッシュを多く持っている富裕層の方が有利になります。 中にはお一人で…

太陽光発電投資との出会い

金光陽太です。大学を卒業し、社会人になって30年以上が経ちます。これまで仕事一辺倒で過ごして参りました。投資には興味がありましたが、あまり本気で考えたことはありませんでした。持株会に入っているのと、確定拠出年金で投資信託を買っている程度です…